飼育水の成分変化と鉄分補給について
水槽の飼育水は日々変化しています。
何かが蓄積し、何かが不足していくのです。
特に代表的な蓄積物は硝酸塩やリン（オルトリン酸）で、過剰になると生物に悪影響を与えます。
また、様々な微量成分は飼育生物、水草（海藻）、微生物によって消費され、徐々に減少していきます。
こうしたバランスの乱れを調整するために行うのが『水換え』ですが、始めは頻繁に行っても、続けるうちにその回数が減りがちです。
その結果、水槽の景観が悪化し、生物にも悪影響が出ることがあります。
鉄分不足とその対策
微量成分の中でも、特に早く不足しやすいのが「鉄分」です。
水中の鉄はイオン状態で存在しますが、この状態は非常に不安定で、酸素と反応してすぐに水酸化鉄（固形物）となり沈殿してしまいます。
生物は固形の鉄を吸収できないため、鉄不足が生じやすくなります。
効果的な鉄分補給法
生物が利用しやすい鉄分は「有機酸に保護された二価鉄イオン」の形で供給することが理想です。
この二価鉄イオンは自然界の腐植酸に似た有機酸と結合して安定化しており、
飼育生物、水草（海藻）、微生物の活性を維持し、水槽の健康と美観を守ります。
鉄分添加の目安
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飼育水中の鉄分濃度は0.3ppmが理想とされています。
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二価鉄イオンの溶液は鉄分濃度が約15,000ppmです。
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例えば、60cm水槽（約50リットル）に二価鉄イオンを1ml添加すると、鉄分濃度はちょうど0.3ppmになります。
商品について
70gボトルは、小型水槽のユーザー様からのご要望に応え、プッシュポンプの吐出量を0.25mlに調整しました。
これにより、流行のキューブ水槽など少量の水槽にも使いやすくなっています。
30cm水槽には「1プッシュ」が適量です。
配送について
※二価鉄イオン単品でのご注文の場合は、日本郵便のレターパックプラスでお送りします。
レターパックは全国一律料金で便利ですが、配送日時の指定ができない点をご理解ください。